“オバさん”になるとき

“オバさん”と呼ばれてもおかしくない、でも“オバさん”という自覚のない女友だちの会話。
「女はいつから“オバさん”になるのかな?」ひとりがつぶやいた。
「“女らしさ”にコストをかけなくなったときじゃない」ひとりが答えた。
その時、気がついた。私は何年も前からすでに“オバさん”であった。
スタイル維持のためにジムに通い、新作コスメに挑戦し、美しい服のために懸命に働いていたはずが、いつの頃からか、美味しいレストラン、快適な電化製品、楽できる旅行が出費のベスト3に。
“女らしさ”の努力を自分で放棄したときから“オバさん”になっちゃうのかも!?
これからは“女らしさ”を磨くお金と時間をちゃんとキープしておこうと思った。

たとえ、自分以外だれも見ていないとしても……。

文・関千里 絵・田上千晶

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