歯が教えてくれること
最近、前上の差し歯がグラグラする。顎が前に出てしまい、ストレスも相まって、就寝中に激しい歯ぎしりをしているらしい。どうして顎が出てきてしまったのか。その原因を掘り下げていくと、「姿勢が悪い」という事実に突き当たった。姿勢の悪さは今に始まったことではないのだが、年齢を増すごとに悪さが進行しているようだ。
姿勢の悪さで突き出た顎を支える肩が凝るようになったし、歪んだ背中に圧迫された内臓に負担がかかり、腰痛もうっすら感じる。女性の場合は子宮の健康も危ぶまれるとのこと。これはいけない。常日頃姿勢に気をつけるようになった。デスクワーク時、食事時、車の運転時など。おかげで、最近は人に姿勢を褒められることもある。ある人に「実際の身長より高く見える」と言われた。うれしくなって、「最近姿勢に気をつけているから」と返したら、その人は笑いながら、「いや、たぶんあなたの態度が大きいから」と。
次なる目標は「姿勢は正しく、低姿勢」にしよう。
文・関千里 絵・田上千晶